鉄緑会の指定校についての特集ページです。鉄緑会の指定校の移り変わりや、指定校の一覧と学校別在塾生徒数、入塾テストの内容、指定校の入れ替えの基準などについて記載しています。
鉄緑会とは
鉄緑会は東京大学をメインターゲットとした塾です。東京大学や国公立大学医学部に多数の合格者を出しています。中高一貫校の生徒を主に対象にしていますが、日比谷高校など「高校のみの学校」「公立高校」の生徒も多数在籍しています。
中学受験塾「SAPIX」→中高一貫向け塾「鉄緑会」→「東大」というルートが確立されており長い期間同じ塾・同じ大学に在籍するケースも少なくないようです。
鉄緑会の校舎・教室は、以前は東京都渋谷区のみにしかありませんでしたが、今は梅田・西宮北口・京都にも教室があり、京大・阪大などに多くの合格者を出しています。
鉄緑会の入塾テストとは
鉄緑会に入塾するには、年4回実施される「入塾テスト」に合格しなければなりません。中学1年生の4月入塾のみ、「指定校」の在籍者であれば入塾テストを受けずに入塾できます。
新中学1年生の4月入塾のテストのみ「国語」「算数」の試験となり、それ以外は「英語」「数学」2教科の試験です。
鉄緑会の指定校とは
中学1年生の4月入塾のテストが免除となる対象校・指定校です。指定校であっても、中学1年生の4月入塾以外のタイミングで入塾する場合は入塾テストを受ける必要があります。尚、指定校制度があるのは東京校のみで、大阪校では指定校制度は導入されていません。
2023年・2024年の鉄緑会の指定校と中学生高校生の在籍者数
2024年の鉄緑会の指定校の一覧と、2023年・2024年の各中学・高校の生徒の塾生数は以下となっています。
開成中学・高校(1120名→1119名)
筑波大学附属駒場中学・高校(601名→597名)
麻布中学・高校(480名→512名)
海城中学・高校(517名→509名)
駒場東邦中学・高校(330名→330名)
筑波大学附属中学・高校(437名→439名)
桜蔭中学・高校(882名→890名)
女子学院中学・高校(251名→292名)
雙葉中学・高校(245名→260名)
豊島岡女子学園中学・高校(456名→457名)
聖光学院中学・高校(115名→114名)
栄光学園中学・高校(96名→101名)
渋谷教育学園幕張中学・高校(266名→303名)
渋谷教育学園渋谷中学・高校(247名→273名)
早稲田中学・高校(247名→298名)
2023年に比べて在籍者数を大幅に増やしたのが、2023年に新たに指定校になった早稲田中学・高校(52名増)です。
指定校にはなっていませんが、白百合学園・武蔵・日比谷の生徒の在籍も多いそうです。
鉄緑会の指定校の移り変わり
鉄緑会の過去20年間の指定校の移り変わりは以下となっています。数年おきに指定校の入れ替えがあります。2014年には御三家の武蔵が外れ、2022年には渋渋が渋幕に続いて指定されました。
2023年には早慶の付属・系属校としてはじめて早稲田中学が指定されました。早稲田中学・高校は同じ系属校の早実とは異なり、卒業生の約半数は早稲田大学の推薦を取らずに他大受験をし、毎年30名~40名程が東京大学に合格する進学校です。
2005年:
栄光学園中学・聖光学院中学が加わる
東京学芸大学附属・お茶の水女子大学附属中学が外れる
2008年:
白百合学園中学が加わる
2011年:
豊島岡女子学園中学が加わる
巣鴨中学・桐朋中学が外れる
2014年:
武蔵中学が外れる
2017年:
渋谷教育学園幕張中学が加わる
白百合学園中学が外れる
2022年:
渋谷教育学園渋谷中学が加わる
2024年:
早稲田中学が加わる
鉄緑会の指定校入れ替えの基準
鉄緑会の指定校入れ替えの基準について、週刊ダイヤモンドの取材に対して同塾会長は
・中学受験の偏差値は直接的な判断材料にはならない
・高校の東大合格者数は直接的な判断材料にはならない
・基準は「上位層が一定数いること」
だと回答しています。
2023年に新たに早稲田中学が指定校になったのも、中学受験偏差値以上に優秀な生徒が多く集まっていることが理由のようです。
以上、「鉄緑会の指定校とは|指定校の変遷と入れ替え基準・入塾テストの内容」でした。